もあちゃんは、日ごとに絵を描くのが上達している。
左右の動きで曲線しか描けなかった絵が、今ではマルや三角、鋭角など幾何学模様が描けるようになった。さらに、ドットで細部まで表現し始めている。
そんなある日、楽しそうに絵を描いているもあちゃんを横目に見ながら夕ご飯の洗い物をしていた。洗い物が終わり、もあちゃんのところに行ってビックリ!木目の引き出しの表面に作品を描いていたのだ。
画用紙では思いを表現するのに事足りず、画用紙から飛び出してコルク敷きの床に描き、そして引き出しの木のキャンバスに行きついた。さらにコルクの床に描き続けていた。
その後、ショップチャンネルで以前購入したドイツ製の洗剤を使ってなんとかクレヨンをこすり落とした。15分位はかかったかもしれない。この後、腕が疲れて不覚にももあちゃんと一緒に朝まで眠ってしまった。
一人のゲージツ家を育てるのも、何かと力が要るようだ。