生まれてこのかた、どうしても髪の毛を切りたくない!と主張し続けてきたもあちゃんが、美容室の予約をした。
心境の変化なのか、夏休みのささやかな冒険なのか、去年から長い髪をポニーテールにしているもあちゃんにその真意を聞いてみたところ、「髪の毛がじゃまだから…」と超ストレートで突っ込みどころがないシンプルな答に、逆に驚いてしまった。
美容室は表参道にある「オポチュニティ」。ママもここ数年通うヘアサロンで、オポちゃんというフレンチブルドッグもいる。11時からはママ、13時からはもあちゃんが予約をした。カット代は子ども用料金で4,000円だ。
椅子のサイズが合わないので、姿見の前に普通の椅子を持ってきて座った。吉川さんというお姉さんが髪の毛をとかし始め、後ろの髪の毛を10cm位切り落とした。多少くせ毛のあるもあちゃんの髪の毛は、フローリングの床に落ちてカールした。
髪の毛を切ってもらっている間、実はママが側について、もあちゃんと手をつないでいた。ふと気付くと、もあちゃんの目から涙がこぼれおちていた。初めてのヘアカットに期待と不安が交錯したのかもしれない。
そして、完成はこんな感じ。あらかじめママと吉川さんは髪型について綿密に打合せ、あまり邪魔にならない長さで、これまでにように髪を結べるような「ミディアム・レイヤード・カット」をお願いをしておいたとのことだ。
レイヤードカットとは段カットのこと。もともと持っているカールがきれいに出てきていると思う。しかも内巻きに…。そして後姿はもはや幼児ではない。