磐田市に住む親戚(ママの弟夫婦)は、もあちゃんの2歳の誕生日に「シェーンハット(Schoenhut)」というトイピアノを贈ってくれた。
「シェーンハット・トイ・ピアノ」は135年の歴史をもつトイピアノのトップブランドで、一つ一つ手作りしてチューニングし、鍵盤の幅はピアノと同じ、本格的なピアノへの移行もスムーズだという。幾分金属っぽい音がするというので、ピアノ関連の仕事をするSおじさんは、音を調整してくれた経緯がある。
その音を確かめるように、もあちゃんのために「むすんでいひらいて」を弾いてくれた。するともあちゃんは、ハーモニカを取り出して演奏し始めた。このハーモニカはドイツHOHNER(ホーナー)社のもので、「Happy Harp 10ホールカラーハーモニカ(YELLOW、クリアケース付)」」といい、これもちょっとしたスグレものだ。
こうしてSおじさんのトイピアノとハーモニカのセッションが始まった。ピアノを弾く姿勢は変わらないが、もあちゃんの奏でる音を取りにいくSおじさん。一方で、お気に入りのドレスを身に付け、くるくる回りながら勝手気ままにハーモニカを奏でるもあちゃん。
もあちゃんの気ままさには圧倒されながらも、なんとか形を整えてこのセッションを終えた。ピアノのような伴奏があると、子どもの身体は無意識に動き出し、自由な表現で音楽を楽しんでいた。