ムーミン谷の住人たちには個性豊かなキャラクターが登場する。その中の一人がヘムル族の「ヘムレンさん」だ。初老の彼は切手収集家だが、昆虫や植物の収集も趣味だ。自然の植物を観る時には、いつも大きな虫めがねを使っている。
昨夜、もあちゃんから虫めがねがあるか聞かれ、机の引き出しの奥にあった虫めがねを進呈した。虫めがねは、その昔、細かい文字が見えにくくなった時に購入した携帯用のものだ。
そして今日、もあちゃんは「ヘムレンさん」のような行動を突然とり始めた。公園脇の植物や木をくまなく虫めがねで覗き込んで観察をした。一緒に散歩したフレブルのプーちゃんも、いぶかしそうにその行動を眺めている。
虫めがねで見えてくるのは、肉眼とは違う拡大された世界だ。iPhoneやiPadで、“ピンチアウト”(親指と人差し指を使って指を開く操作)で画面を拡大して見ることとは、似て非なるもの。どんな世界が見えたのか、改めてもあちゃんに聞いてみようと思う。