雛人形

3月3日は、桃の節句がやってくる。
hinamatsuri2008.jpg昨年は、もあちゃんが1/10に出生してから3ヵ月経つまで、新米パパとママは育児に疲れ果て、雛人形をゆっくり選ぶ余裕すらなかった。気が付くと雛人形は品切れしていたのだ。なんとかネットでキティちゃん人形を購入し、3/3を乗り切った次第…。
しかし、1年経った今年もキティちゃんを飾るわけにもいかない。もあちゃんの頭の中に「雛人形=キティちゃん」のイメージが形成される前に、何とか本物の雛人形を体験させなければいけないと考え、早々と伊勢丹新宿店の雛人形の催事コーナーに出掛けた。
しかし、男二人兄弟で育ったpapa50は、雛人形や雛祭りに関する知識(常識)はほとんど無い。第一、雛祭り自体よく知らない、雛人形の選び方はちっとも分からない、値段の違いはさらにもっと分からない。こんな状態で売場を見て回っていた。
この無知の状態に、助け舟を出してくれたのが、ちょうど雛人形の製作実演をやっていた御人形司市川豊玉氏だ。お客さんとのやり取りする会話を聞き、直接お話を訊いたりして、にわか知識を身につけた。また、直営店の東京杉並総本店が新宿からもさほど遠くないことも分かった。
御人形司市川豊玉氏やお店の人から得た知識はおおよそ次の通りだ。


<基本知識
・雛とは、小さく可愛いという意味
・平安時代のひいな遊びと神への信仰が融合、江戸時代に一般化
・そもそもは紙人形の立雛、のち座り雛が作られた
・雛人形の主役は、衣冠束帯のお内裏様(男雛)と十二単のお雛様(女雛)で、これを親王飾りという。内裏(御所)の天皇・皇后の姿を現す
・お雛様は女の子のお守り。健やかな成長を願い病気や災難を身代わりしてくれるものなので、母や姉妹での兼用は良くない
・子どもが触れる場所に置いて、触って壊れたら厄除の証し
・飾るのは節分後の鬼を追い払った後の吉日に
・ご馳走はちらし寿司と蛤のお吸い物
<製作事情>
・雛人形は東南アジアで製作されたものが出回る時代
・作家物でもその人が製作しているとは限らない
・安い人形は髪や衣装に絹ではなく化学繊維などを使用、仕立ての細部に違いが出る
・人形の衣装は季節の色や伝統の色を使用
・雪洞(ぼんぼり)は電池式のコードレスが安全で便利
<選び方>
・人形の大小で考えず、飾るスペースから選ぶのが良い
・五人飾りや段飾りは人形が小さめになる
・店舗の注文では誕生月などに因んだ衣装の色を選べ、子どもに説明できるオリジナルの雛人形ができる
ichikawahonten.jpg市川豊玉氏が作る雛人形は国産にこだわっている。顔も気に入っており、オリジナルの衣装でオーダーでき、壊れたら修理もしてもらえるという点がポイントとなり、直ぐに杉並総本店に行ってオーダーすることにした。予算を告げてアレンジしてもらい、ほぼ予算内で収まった。節分後の2/11(祝)大安に配送される予定になっている。
もあちゃんの大切な雛人形。なかなか良い買い物ができたと思う。でも、papa50は慣れない買い物でどっと疲れた。