ママはもあちゃんに手毬サイズのボールを買ってあげた。お友達のボールに興味を持ち、このところ借りていたためだ。
ボールはおもちゃ屋に売っているごくごく普通のもの。これをどこでも落として弾ませては拾うという動作を繰り返している。
実はプーちゃんもボールの隠れファンだ。フレブルの習性で、ボールを見つけると一気にダッシュして追いかけて噛もうとする。しかしボールは滑って噛めないので、永遠とあちこちをドリブルするような格好になる。
その結果、プーちゃんは激しく息が切れ、もともとダラシナイ長い舌がここぞとばかりに踊りまくる。自分の体力を省みず、興味だけで行動するのもフレブルの習性だ。
もあちゃんはボールを取られて悲しむどころか、ドリブル犬にゲラゲラと大笑いしている。