その昔、「トトロ」という生き物が森の中にいた。宮崎駿監督作品『となりのトトロ 』では、その風貌は灰色で大きく、子どもにしか見えない設定だ。
名前の由来は、ムーミン・トロール(ムーミンの本名)とあるように北欧に伝わる妖精「トロール」に由来、所沢のオバケがなまって「トトロ」になった、4歳のメイが名前を尋ねた時「トトロ」と聞こえたなど、諸説があるようだ。
実はこの「トトロ」、もあちゃんがここ2ヵ月以上『こわい!』と言い続けている。そのため、アマゾンで購入した『となりのトトロ』のDVDは、2ヵ月以上お蔵入りになっていた。『トイ・ストーリー3 』の中にも友情出演の「トトロ」を発見し、途中で観るのを止めたくらいだ。
これではいけないと思い、『トトロはパパの友達だから、全然怖くないよ! パパと手をつないで観よう。』と誘い、一緒に観ることにした。最初、家の中を這い回るイガ栗のような生き物「まっくろくろすけ」を怖がったが、大きなトトロが出た場面ではもっと怖がり、もあちゃんの手が汗ばんできた。怖がる場面では、
パパ:『トトロのお腹はフカフカだから怖くないよ~』
もあ:『ほっ、ほんとうにこわくない~?』
パパ:『トトロはパパの友達だから、怖くないよ~』
もあ:『ほんとうにともだちなの~?』
パパ:『本当に友達だよ~、優しいよ~』
と、こんな会話をしながら、長時間手をつなぎDVDを観てしまった。
観終わった後、小学生のサツキがにパパの傘を「トトロ」に貸し、最後まで返さなかったことをもあちゃんは気にしていた。パパの傘は最低でも2~3本はあるから、きっと大丈夫だと説明した。
また、舞台の設定とされる昭和30年代の所沢付近の情景が、papa50の実家のあるの佐久間町にも似ていると言った。カンタのおばあちゃんも、佐久間のおばあちゃんにもどことなく似ているらしい。もあちゃんが「トトロ」を怖がったら、papa50の実家には一緒に行けないことになる。その意味で、「トトロ」を怖がらなくなってホッとしている。