お父さんの仕事の都合でこの春から中国の大連に行ったRちゃんが家にきてくれた。幼稚園で仲良しだったお友だちも一緒だ。
子どもたちは、Rちゃんのお土産のベールで遊び、もあちゃんのオモチャを総動員してベッドの上に広げ、楽しく遊んだようだ。
Rちゃんママは、もあちゃんママに、日本と中国大連の生活習慣の違いについてに話してくれた。以下、その恐るべき内容だ。
公共のトイレは扉がなくそのまま用を足す。遊園地に行っても、水が時折しか流れない仮設トイレで、便座は汚く、他人の汚物が目に飛び込んでくる。幼児のズボンの股には切れ目があり、道路の脇で大小の用を足す。ウンチはそのままだから、まるで散歩した犬のウンチが落ちているのと見間違う。Rちゃんはそのことを笑って受け入れられるようになったという。
食べ物は市場で買うが、何でも大きくそのままの状態で売っている。たとえば、タコ焼きを作ろうとタコを買いに行こうとすると、丸ごと1匹しか売っていない。それを飲めない水道水で塩もみし、大胆に切って使う。キュウリやナスといった野菜も特大で大味だ。泥だらけで売っていて、まず水道水で泥を落とし、洗剤で洗い、さらにミネラルウォーターを使って洗い、なんとか衛生状態を保っている。その甲斐あって、Rちゃんは半年経過した今も、病気はしていないそうだ。
中国の近年の経済成長はすばらしい。しかし、その恩恵の多くは沿岸部の経済的な側面に集中している。人民全体の生活の向上や公共的なインフラについては発展途上というのが現実だ。“大陸的”な大らかさは残しつつも、一定の“サービス”の考え方を尊重していかないと、世界標準にはならないだろう。