風疹が流行している。今年わずか3ヵ月足らずですでに2,418人となり、去年上回ってしまったという。グラフは、国立感染症研究所(NIID)が行った「感染症発生動向調査」(2013年3月27日現在)で、これをみると異常値と思えるほどだ。
風疹はいわゆる「3日ばしか」。ウイルスが飛沫感染して、約3日間の発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが起こる。風疹が怖いのは、妊娠初期の女性がかかると胎児に難聴や心疾患、発達の遅れなどの障がい(先天性風疹症候群)となる恐れがあることだ。
しかし、残念ながら妊婦は予防接種を受けられない。妊娠期間中は外出は極力控えるか、外出した場合には手洗いを心掛けるしかない。周囲の人も協力して、未接種者は風疹ワクチンを接種をする必要がある。
予防接種を受けていないか分からない人は9割にのぼり、男性患者数は女性患者数の3~4倍だという。特に妊娠中の奥さんがいるパパは、予防接種の確認が必須の状況だ。