三日目は、papa50の田舎での“初めて”を満喫した日。
papa50の田舎はお山のてっぺんにある。春になるとウグイスが鳴き、5月にはお茶の新芽が成長して摘み頃となる。ウグイスは通常『ホ~ホケキョ』と鳴くが、よく聴くと必ずしもそうではないことに気づく。今日のウグイスは『ホ~ホケキョ・キョ』と字余り気味に鳴いていた。もあちゃんもこの自然が奏でるBGMをしっかりと聴いてくれたはずだ。
もあちゃんがまず目を付けたのが、木魚。仏壇の前の木魚がパーカッションの一種だと分かるのに時間はかからなかった。すぐにバチを持ってポクポクと鳴らし始めたのだ。そもそも木魚はお経のリズムになるが、魚の腹を叩いて煩悩を吐き出させる役割もあるという。昨年12月に亡くなったジジも、孫の木魚にさぞかし多くの煩悩が叩き出されたに違いない。
次には鯉。もあちゃんが食べ残した餌をやると水面に浮かび上がってきて、大きな口でパクパク流し込む様子にしばらく見入っていた。
そして最大のイベントは何と言ってもババとの再会。生後2ヵ月に抱っこしてもらって以来の1年2ヵ月ぶりだ。でも、もあちゃんは人見知りをしてババにはあまりなついてくれなかった。ババは少しだけショックを受けているように見えた。ジジの看病や何やらで会える時間がなかったことに加え、地理的な制約もあるのだから仕方ないのだが…。
ともかく、もあちゃんにとっては田舎での初めての経験が満載の1日だったね。