パパのかいしゃ

今日は「代田幼稚園」の入園説明会がある日だった。
パパが「会社に行くよ~」と言って出かけようとしたら、「もあちゃんもかいしゃにいくぅ!」となってしまった。「今日はいっしょには行けないけど、週末にアンパンマンがいるところに行こっ?」と言っても、「もあちゃんもかいしゃにいくぅ!」と言ってきかない。
パパが家から出た後も、『かいしゃにいきたかった~!』と騒いだようで、代田幼稚園の見学後、本当に行くかも?とママからメールが入った。
そして、とうとう小田急線に乗り、代々木上原で一度降りて、知り合いのようこさんからお芋をいただき、お芋を食べながら千代田線、銀座線と乗り継ぎ、午後4時過ぎ新橋駅までやってきた。エネルギー補給をしながら、乗り換え駅を歩きながら時間をかけてやってきたようだ。
パパのかいしゃはアンパンマンテラスの近くと説明してあるので、日テレのキャラクターショップのようなものがかいしゃだと思っているのかもしれない。
しかし本当にかいしゃに来たら、どうなるのか想像してみよう。受付前の広場をめがけてスキップしてまずは転ぶ。ゲートの“ピッ”で10回以上は出たり入ったりしてけいびいんさんにちゅういされる。エレベータのボタンを自分で押したいと主張する。パパのいるフロアに入るまえにまた“ピッ”があるから、それで遊ぶ。ようやく中に入ると、長い廊下を端から端まで何回でも走り抜ける。ようやくパパのデスクに座ると、パソコンのキーボードをたたきマウスを巧みに操る。ボールペンを出して、書類にもあちゃんが落書きし、シャチハタの印鑑をたくさん押す。しかもそれをハサミで切り刻む。窓際の管理職の席に座って電話で遊ぶ。会議室のドアを開けて笑いをとる…。
こうして想像してみると、アンパンマンがいなくてももあちゃんは十分に楽しめ、時によっては良い働きをするような気がしてきた。

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