フレブルのプーちゃんは3回の輸血をした。
2回目の輸血の際、TRVA夜間救急動物医療センターの獣医師が、「輸血は臓器移植と同じ」という発言が印象的だった。輸血は他の犬の血液細胞をプーちゃんに移植するという意味だ。
ネットを調べていくうちに、「カントンの犬」と呼ばれる実験があることを知った。医師の内海聡先生によれば、ルネ・カントンという人が、のちに「カントンの犬」と呼ばれる実験を行ったという。
犬の血を90%まで抜いた後、血液の赤さが無くなるまで点滴を入れていくという何とも残酷な実験だが、その結果は犬は死ぬことはなく生き延び、貧血の数値が数日で戻って赤い血になるという。
輸血は血液細胞の移植であり、その副作用は大きいにも関わらず、実際の医療現場では頻繁かつ気軽に輸血が行われること警鐘を鳴らすものだ。
プーちゃんの輸血後は数日間症状の改善は見られたものの回復とまではいかなかった。回数を重ねるほどその印象は強い。だとすれば、カントンの犬の実験は正しいのではないかと思う。