浜松市天竜区の田舎では、夏になるとどこからともなく家の中に飛び込んでくる昆虫がいる。それが「アブ(虻)」だ。茶色の縞模様が特徴だ。
家の中に入ってしばらくはヒトの周りを旋回する。その後、入ってきた場所から外に飛び出ることもあれば、透明ガラスに身体をぶつけて行き場を失うアブもいる。 アブが嫌なのは、旋回する途中で腕や足に留まり、血を吸うことだ。これがチクリッ!として痛いので、もあちゃんやもあちゃんママは必死に逃げる。この状況を脱するのには、ハエタタキでイチコロにするしかない。
その昔、パパが小学生だった頃、このアブを捕まえて片方の羽を取り、畳の上で仰向けにクルクル回る様子を楽しんだ。はたまた、お腹のシマシマの下1/3くらいを切り取り、小さなティッシュ(当時は鼻紙)を詰めこんで飛ばす少し野蛮な遊びもあったことを思い出す。
アブは1日に30~40匹は家の中に飛び込んでくる。望まないが、夏の風物詩となっている。