「笹かまぼこ」と言えば、仙台、気仙沼、石巻、塩竈など宮城県の特産品だ。
その「笹かまぼこ」を、会社の同僚K君からいただいた。奥さんの実家が地震1週間前まで仙台市にあり、妹さんも市内で支援活動をしているので、先週末に物資等を運び応援に行っていた。「笹かまぼこ」は、震災を受けた仙台が復興に向けて出発している証として買ってきてくれたものだ。
商品名は、阿部笹蒲鉾店の「阿部の笹かまぼこ」。新鮮で天然だしを生かし、合成保存料を一切使用しない、老舗名店の本物志向の笹かまぼこだ。社員が一丸となって復旧作業に取り組み、一部の店舗で販売が再開したそうだが、ネット販売を含む通信販売はまだ復旧していない。
実は3月初めにも「笹かまぼこ」をいただいている。その時は、白謙の笹かまぼこ店の「極上笹かまぼこ」。しかし、石巻が本社のこの会社は自社工場が被災し、営業再開の目途がたっておらず売っていなかったそうだ。白謙の笹かまぼこは、赤いキチジ(=キンキ)と呼ばれる魚をふんだんに使った逸品で、娘も美味しそうに食べていた。
同僚K君は、要冷蔵の「阿部の笹かまぼこ」を、会社の冷蔵庫に入れておいてくれた。帰り際にそのことを忘れ会社を出てしまったが、途中で思い出し会社に戻って当日の内に持ち帰り、早速いただいた。70年の伝統の味が染みわたった。