幼稚園年中さんともなると、お稽古ごとはどうしようか、小学校受験をさせるのか、または中学校受験をさせるのか、学校の良し悪しまで、気になる話題が多くなってくる。
しかし、通う学校はどうであれ、最終的に女の子には“幸せ”に生きてもらいたいという思いは共通だろう。
恋愛をして結婚し幸せな家庭を築く力、結婚しなくても自立して生きていく力が女の子には備わっていてほしい。その力をつけるには、土台となる乳幼児期の子育て方法が重要だ。『女の子の育て方』(諸富祥彦著/WAVE出版)では、「タッチング」と「ポジティブな言葉がけ」が必要だと説く。
「タッチング」とは、心をこめて抱っこする、ベタベタさわる、ギュッと抱く、ほっぺにキスすることなどを指すが、そうされることで自分が大切にされていると感じ、自己肯定感につながっていく。ぐずり、わがまま、食べず嫌い、兄弟へのいじめ、幼稚園不登校など、ココロに起因する問題行動の大半は、この「タッチング」で解決するという。
「タッチング」や「ポジティブな言葉がけ」は、甘やかしや過保護といった意見もあるが、むしろこれまでの日本の親に欠けていた部分だと本書は指摘する。ココロに思っているだけでは何もしないと同じ。コトバに出して言わないと何も伝わらないのは確かだ。
『男の子の育て方』(諸富祥彦著/WAVE出版)もある。