先週のあるテレビ番組で、赤ちゃんが生まれつき持っている運動反応、つまり「原始反射」のいくつかを解説していた。
あらためて、ネットで原始反射を調べたら、「All About」チビタスに「原始反射」のことが分かりやすく書かれていた。それによれば、おもな原始反射には次の6つがあるという。
1.把握反射
赤ちゃんの手足のひらに触れると握る(※人間がまだサルだったころ、子ザルがお母さんザルにしがみつくために必要だった能力のなごり)
2.歩行反射
わきの下を支えながら両足を床につけて軽く前かがみにさせると歩き出すかのような足の動きをみせる(※赤ちゃんは、生まれつき歩くための動作がプログラミングされている)
3.吸綴(きゅうてつ)反射
自分の口に触れたものを無意識に吸おうとする(※おっぱいを吸う動作が生まれながらにして備わっている)
4.緊張性顎反射
仰向けに寝ている赤ちゃんの顔をゆっくりと回すと顔の向いているほうの手足をまっすぐに伸ばし、反対側の手足を曲げる格好をする
5.共鳴反射
大人がしゃべっているのを真似して舌を突き出す
6.モロー反射
大きな音に驚くと万歳をするかのように両手を広げる(※仏の学者モロー氏が発見、びっくり反射)
細かい反射までカウントすると数はもっと増える。生き延びるためにプログラムされた「原始反射」があるとは、実に興味深い。「原始反射」は赤ちゃんが成長するにつれてなくなっていくが、その時期にも個人差があるようだ。