長年使い慣れたものには愛着がある。しかし数十年後、新しく同じものを購入しようとしても、同じものを買えることはほとんどない。
お裁縫に身に覚えのあるママから、カッターナイフなどで削れてまっすぐな線が引けなくなったので、「方眼定規」を新宿オカダヤで買ってきてほしいと頼まれた。長さ50cmの割には柔らかいプラスチック製のものだ。売場に行くと似たような方眼定規がいくつかあって迷ったので、店員さんに相談をしてみた。
事前にデジカメで撮影をした方眼定規を店員さんに見せたら、「これはたぶん文化のスケールですね」と
言われ、選んだ定規が古い定規と同じものだった。ちなみに「文化」とは「文化服装学院」のことだ。
なんと、30年近く(?)経っても同じ定規が販売されているとは! 先端を行くファッション業界は、新しくて古い?