もあちゃんの通う小学校の先生が、「間接体験と直接体験」の話をされた。
「直接体験」は、遊び、運動、観察、家事手伝いといった直接的な体験のこと。「間接体験」は、勉強で知ること、読書、テレビを観る、ゲームで遊ぶ、インターネットで調べるといった間接的な体験のことをいい、前者の「直接体験」がより重要だという。
気になって、ネットを調べてみると、「子どもの生活習慣の変化と生活体験の不足」(谷田貝公昭 目白大学大学院心理学研究科・生涯福祉研究科 教授)のコラムがでてきた。その要点(キーセンテンス)は次の通りだ。
・人類の歴史上で最初は直接体験だけ、学校で体系的に間接体験を教え始めた。
・現代の子どもは直接体験が少なくなり、大部分は間接体験が占める。
・直接体験が減少すると体験的知識も貧弱、間接体験で直接体験を十分に補えない。
・直接体験が減った背景は、子どもが家庭の中でお客様のようになり子どもにお手伝いをさせなくなったこと、積極的安全教育から消極的安全教育に転換したことなど(本来小さなケガは成長の証・勲章)。
・生活体験の不足は、運動能力と同時に感覚能力の成長も奪っている可能性。
・早寝早起きをすれば運動能力が高まり、直接体験にたえられる身体がつくられ意欲もわく。
・子どもは親の言動を取り込んで成長していくので、親は子どものモデルになろう。
過保護な親が多い。子どものやるべきことも親が手伝ってしまう。一輪車に乗る練習をさせないで乗り方だけを間接体験し、いつまで経っても乗ることができない。こんな風ではダメということだ。自戒の念も込めて…。