「今日も嫌がらせ弁当」

いかにも不思議なタイトルだが、売り切れ続出の本「今日も嫌がらせ弁当」のことだ。
シングルマザーである著書の娘さんが高校になって反抗期を迎え、無視したり返事をしなくなったりし始めたので、仕返しに3年間毎日キャラ弁を持たせる決意をしたという。
この“仕返し”という決意自体すごいが、3年間作り続けたキャラ弁の一部を見たら腰を抜かしそうになった。母から娘への「嫌がらせ弁当」の通り、弁当に相応しくないキャラクターやモチーフが精巧に作られ、嫌がらせに満ちあふれているからだ。
木工ボンドを模った「食欲減退」弁当、「缶コーヒーBOSS」弁当、ウィンナーの指が出てる「呪いのランチタイム」、蚊が飛んでる金鳥の「にほんの夏」弁当、「視力検査」弁当、母の日に何もしてもらえなかった「随時受付中」弁当、「すべてが思い通りになると思うな!」のカウントダウンメッセージ弁当など。
最終日のお弁当は、嫌がらせのお弁当を残さず3年間食べ続けた忍耐を称えた「表彰状弁当」になっている。弁当を通して嫌がらせという名の愛情メッセージを娘さんに送り続けた。シングルマザーだというお母さんは忍耐強い。そして偉い。

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