一昨日、厚労省から人口動態統計が発表された。
それによると出生率は前年と同じ1.39に留まり、2005年の1.26の過去最低を記録して以来、回復基調にあった出生率の伸びが鈍化してしまった。ちなみに各国の出生率は、米国2.01、フランス1.99、ドイツでは日本と同じ1.39だ。人口を維持するためには、2.07程度が必要とされる。
出生率が低下するのは、晩婚化、晩産化の影響が大きい。平均初婚年齢は男性が30.7歳、女性が29.0歳とともに0.2歳上昇、女性が第1子を出産する年齢は30.1歳となった。もはや30歳代出産はもちろん、35歳以上の出産も“高齢”とはいえなくなりそうだ。
肌感覚でも、40歳前後の結婚しない女性が増え、夫婦でもうける子どもの数も減っているように感じる。晩婚化・晩産化で第1子を出産すると、第2子はさらに高齢出産になる。生まれてくる子どもの健康や自分の体力への不安、そして世間体など、様々な要素が絡み合って第2子以降はもうけずらくなっていく。
適度な年齢での結婚と出産がいちばんであることは言うまでもないが、そうはできない職場環境や子育て環境があることも否めない。