母乳バンク

朝日新聞(2013年10月27日)によれば、日本初の「母乳バンク」が昭和大学病院小児科にできたという。
母乳バンクは、早産や病気などで母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳を提供する仕組みだ。母乳は免疫力が付き、病気になりにくいことはよく知られている。高齢出産や不妊治療による多胎などで小さい赤ちゃんが増えているなか、こうした動きは有効だ。。
昭和大学病院小児科の水野克己准教授の話として、「早産では、赤ちゃんが2500グラム未満の低出生体重児になるだけでなく、母親も母乳を出す準備ができていないことがある。早産で小さく生まれた赤ちゃんは体の働きが未熟で、腸に穴があく壊死(えし)性腸炎や未熟児網膜症、慢性的な肺の病気などのリスクが上がる。母乳にはこれらのリスクを下げる成分が含まれているため、出産から2~3日以内に飲ませることが有効だ。粉ミルクでは、こうした効果は期待できず、赤ちゃんの腸に壊死などのトラブルが起きやすくなる心配もある。」(同朝日新聞)ということだ。
もあちゃんは、母乳とミルクの混合で育った。ママはいわゆる高齢出産だったが、もあちゃんは予定日より8日遅れで2,940gとなり、幸い低体重ではなかった。厚生労働省によると、昭和50年に全出生数の5.1%だった低出生体重児は平成21年には9.6%とほぼ倍になり、低出生体重児の割合は増えている。

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