会社のメールに早期退職の案内が届いた。退職金を割り増す代わりに、今年度いっぱいで退職する制度だ。
よく考えてみるとこれは実に悩ましい。退職金の割り増し分は大体2年分の年収と試算する。やりたいことが明確で十分な貯蓄もあるなら、60歳を待たずしてスタートダッシュできる。しかしいくら退職金を割り増してくれるとは言え、60歳まで勤めるよりは総支給額が数年分少なそうだ。
もあちゃんが成人する70歳、もしくは大学卒業する72歳までは、何らかの収入を得なければ、と思う。2013年4月からは希望者は65歳まで働くことができるが、老齢年金の支給開始は65歳に徐々に引き上げられる制度改革も一方で進む。
もあちゃんに「ぱぱ、かいしゃやめてもいい?」と唐突に聞いてみた。返事は「ぱぱのすきにすれば~」だった。突き放した言い方ともとれるが、的を得た5歳児の答に苦笑いしてしまった。早期退職の案内メールで、“やりたいことが不明確”かつ“将来の準備不足”が露呈した格好だ。