2歳が近づくにつれ、事故への安全対策を徐々に軽くしていった。まずは、敷き詰めた「コルクマット」をだんだん縮小してラグだけにした。そして最近、ストーブやテレビ周りの「ペットガード」をすべて取り去った。
その際、カゴに入れてあったストーブ用の薪を少し移動させようとして何気に持ち上げたところ、突然腰が鈍く“ピキッ”という音がした(ような気がする)。次の瞬間、腰にわずかな痛みが走った。
どう表現すればよいのだろう。使っていない筋肉を逆に加重をかけた感じ、「痛い」と「気になる」の中間の感じ…。
そしてこれが間違いなく「ぎっくり腰」だと直感した。翌日、針灸の羽根木治療院に電話をしてアドバイスを受けたところ、“その程度なら、温めて丸くなるようなストレッチをすれば治る”とのことだった。
その日以降、重いものは持たない。もあちゃんを抱く時には、ちゃんと腰を入れてから静かに持ち上げる。そして、マルムシのようにストレッチをする生活が続いている。
そして思った。何かあっても丸くなって聞こえないふり、知らないふりをするマルムシ的な生き方も時として必要、生き抜く知恵だと…。