顔のゴマ

電車のドア付近で立ったままもあちゃんを抱っこしていたら、まじまじと顔を見られた。
最初に左側の頬付近をじっくりと観察し、『あっ、ゴマだ!』と叫んだ。そして今度は右側の頬を見て、『ゴマがいっぱい!』と叫んだ。
一瞬、ランチの食事に出たゴマが顔にくっ付いているのかと思ったが、ゴマのある食事ではなかった。そして次の瞬間、シミ、ソバカス、肝斑(かんぱん)、ほくろの類ではないかと悟った。
無理もない。先天性の色素沈着に加え、50歳を超えたら紫外線などの影響で老人性色素斑が加わる。そもそも小さなホクロもある。その結果、もあちゃんの言う“ゴマ”がたくさんある状態になっているのだ。
もあちゃんは、なぜかゴマが嫌いだ。その「ゴマ嫌い」が、「パパのほっぺ嫌い」、「パパの顔嫌い」、ひいては「パパ嫌い」にならないよう、切に願う。

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