早寝早起き

日本小児保健協会の調査によれば、乳幼児の夜更かし傾向が減っているという。
夜10時以降に寝る乳幼児の割合は、各年齢で次のように推移している。
      〈1歳半〉  〈3歳〉  〈5・6歳〉
 1980年  25%  22%  10%
 1990年  38%  36%  17%  
 2000年  55%  52%  40%
 2010年  30%  31%  25%
2000年の乳幼児の半数以上が、10時以降に寝ていたという数字は驚異的だ。3歳から幼稚園へ入学するタイミングでも55%→52%とほとんど減っていない。
夜更かしが悪いと言われるのは、生活リズムと心や身体の発達と深く結びついているから。睡眠不足になると、朝の体温が低く、ボーッとしてすぐに活動できず、表情も乏しくなる。隣の子に急にイタズラしてしまう子どもも、夜更かしや睡眠不足との相関関係が強いそうだ。
そして生活リズムは、親の生活リズムそのものでもある。大雑把にいえば、生活は89年のバブル経済に向かい夜型傾向となり、夕食時間はどんどん遅くなっていった。その後は長引く不況で、保育園に子どもを預けて働く共稼ぎ世帯が増え、早起きするために夜更かしをしないで早寝をせざるを得なくなったというのが大きな流れだ。
「早寝早起き」(早寝するから早起きする)ではなく、「早起き早寝」(早起きのために早寝している)がコトの本質だろう。早起きすると朝が長い。しかし午後は眠くなりやすい。夜は2~3時間、時間が早め(夜9時は夜11時)に進む。パパが帰る前の夜9時迄に、いつももあちゃんは夢の中だ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする